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 『からだのゆがみ』シリーズ その2 

今回は、いろいろな『からだのゆがみ』について を解説します。
まず、いくつかの症例モデルを写真で見てください。
  注)今回のご紹介は、特別な病気(小児麻痺など)や大きな骨折の後遺症
    として発生しているものではなく、日常的な生活の中での負荷や、姿勢
    の継続から起こったものを対象としています。

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s_P1140761.jpg s_P1140763.jpg s_P1140769.jpg

傾斜骨盤

脊柱S字湾曲

脊柱側湾

脊柱捻転

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複合偏位型骨盤

アンバランスショルダー

インサイドショルダー

ルーズショルダー

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X脚

O脚

内旋脚

外旋脚

それでは簡単に解説していきます。

 
《脊柱に関係するもの》
◎脊柱前湾(せきちゅうぜんわん) A 〔上位湾曲〕
   胸の高さぐらいで前屈するように曲がっており、肩が前方に偏位する傾向が強く、
   腰が後ろに反り気味になっています。細身で身長が高めの若い女性に多いです。

◎脊柱前湾(せきちゅうぜんわん) B 〔下位湾曲〕
    みぞおち(胃の高さ)を中心に、背中が丸くなるように前屈して、それとバランス
   をとるように、肩幅が狭くなり、少し腕が前よりに位置しています。年配の骨粗鬆
   傾向の女性に多いです。

◎脊柱側湾(せきちゅうそくわん)
   背骨の中央あたりで体が横に曲がり、背中左右の筋肉の大きさと硬さの違いが
   著明にあり、立位で体前屈させると、背中の盛り上がりの差が顕著となります。
   首は、背中の屈曲と反対側に緊張が出やすくなります。

◎脊柱後湾(せきちゅうこうわん)
   単独であらわれるよりも、脊柱の前湾や側湾の合併として出現することが多く、
   背中の筋肉に老化や減少が見られる高齢者などに多いようです。頭部はやや
   前屈し、手は体の後ろ側に位置してバランスをとります。


◎脊柱S字湾曲(せきちゅうえすじわんきょく)
   脊柱の側湾や前湾が、2箇所以上で反対方向への屈曲を示すものです。背骨
   のある一箇所での屈曲に対して、頭部を水平に保つため、背骨が別の箇所で
   反体側の屈曲を示したものです。

◎脊柱捻転(せきちゅうねんてん)
   背骨を軸に体がねじれた状態になっているもので、特定な方向に対して体を動
   かすことの多いスポーツ選手(ゴルファー、野球選手など)や、同一方向への体
   の回旋を反復する作業者に多くみられます。


◎フラット腰椎
   通常、腰痛は横から見たときに、ヘソの方を頂点とするカーブを持っています。
   しかしこのカーブが減少して真っ直ぐな形態をとるものをいいます。長時間の
   運転継続や、腰を丸めてあぐらをかく姿勢などの人に起こりやすいです。本来
   の腰椎のカーブが少ないため神経の通る為の隙間が狭くなり、腰痛や坐骨神
   経痛などを起こしやすくなります。
           
                                     
《肩、上肢に関係するもの》
◎アンバランスショルダー(あんばらんすしょるだー)
   左右の肩の高さが水平ではなく、差があるもので、背骨のゆがみや肩、胸など
   の筋量の差、また腰の不安定な状態の結果としても見られます。
スポーツ選手
   の場合の左右差は、ほぼ全員に見られるもので、筋力の左右差が主たる原因
   であり、多くの場合問題はありません。一般の人の場合は、習慣的な姿勢が
   原因となるものが多いです。


◎インサイドショルダー(いんさいどしょるだー)
   運動不足な女性に多く見られる症状で、胸部と背部の筋肉にアンバランスな強
   さがある場合にみられます。特に出産後の女性などで、赤ちゃんを抱っこする
   ような、胸前での過重負荷が急激に増えて、同時に運動不足にもなっているよ
   うな人に、顕著に認められます。


◎ルーズショルダー(るーずしょるだー)
   肩の関節そのものに、ゆるみが生じて関節と受けのアライメント(位置関係)に
   不適合が生じ、関節の隙間が広がったために、肩の丸みが扁平化、または肩
   の丸みが凹んだように見える場合もあります。関節を構成している筋肉のアン
   バランスや不良が主な原因となります。


◎なで肩 ・ いかり肩(なでがた ・ いかりがた)
   鎖骨の外側方向への角度が、上方にあがり傾向をしめすものを『いかり肩』と
   いい、首から肩先(肩峰端)にかけてのスロープが、水平か上方に盛り上がり
   ます。また、下方へのさがり傾向を示すものを『なで肩』といい、肩の部分の丸
   みを作る三角筋の筋量や骨格の形状により、肩先へ下りのなだらかなカーブ
   を描いています。

           
《骨盤に関係するもの》
◎傾斜骨盤(けいしゃこつばん) 
   骨盤の左右が同じ高さではなく、水平位に対して傾きを持っているものです。
   股関節や膝関節などの不適合や、筋量の著しい差、長時間の偏った姿勢で
   の作業継続などが原因となります。

◎捻転骨盤(ねんてんこつばん)
   特殊な作業の継続や、反復的な運動負荷などが原因となって骨盤にねじれ
   た力が加わった為に起こるもので、脊柱の湾曲や、ねじれにも大きく関係す
   るものです。


◎ワイド骨盤(わいどこつばん)
   骨盤の上側が拡がりを持つもので、妊婦さんの骨盤や、肥満傾向にある方の
   骨盤などがこれにあたります。この骨盤の形状が大きいと、腰周りや下半身
   を太くする原因にもなります。


◎ポステリア骨盤(ぽすてりあこつばん)  
   骨盤が後方に下がるように傾いた骨盤で、30週以上を経過した妊婦さん腰を丸
   めた状態で座る人などに多く見られます。静脈やリンパの流れが停滞しやすく、
   慢性的な腰のだるさや、下肢のたるみ・むくみの原因となります。


◎複合偏位型骨盤(ふくごうへんいがたこつばん)
   上記のような傾きやゆがみを、2つ以上併せ持つものです。たとえば、妊婦さん
   の場合、上記のワイド骨盤とポステリア骨盤を併せ持つことで、胎児を安定して
   支えるためめの『ゆりかご骨盤』を形成します。

◇骨盤のゆがみは、比較的女性に多いようですが、これは同時に骨盤内臓の偏位
 (子宮後屈など)、生理痛、ホルモンのバランス不調などにも影響があるようです。


《下肢に関係するもの》
◎大転子高位(だいてんしこうい) 
   股関節部で大腿骨が上方に変位しているもので、骨盤や脊柱のゆがみにも影
   響します。歩行や開脚などに支障や制限が見られる場合があります。腰痛の
   原因にもなります。股関節部の中殿筋(ちゅうでんきん)や梨状筋(りじょうきん)
   の緩みや硬化が原因となります。

◎X脚(えっくすきゃく)
   両膝の隙間が狭くなり、下腿部がやや外側に傾いているもので、女性に多く
   見られます。骨盤が前に傾きを持ちやすい場合、特に出現しやすくなります。 

◎O脚(おおきゃく)
   両膝間の隙間が広く、下腿骨が外側に湾曲して見えるものです。高齢者に見
   られるものは、変形性の関節症から来るものが多く、若い女性に見られるもの
   は、骨盤の広がりやゆがみ、また大腿部の筋肉が、内と外でバランスが不良
   の場合に起こります。 
 

◎内旋脚(ないせんきゃく)
   下腿軸が内側に回旋しているもので、主に股関節の内旋と外旋の筋肉の状態
   や、大腿骨の内旋が原因となります。歩行、運動などはできますが、つまづき
   やすかったり、走るスピードが出にくいなどの場合があります。


◎外旋脚(がいせんきゃく)
   一般に『外股(そとまた)』といわれるもので、大腿骨の外旋や骨盤の開き、後ろ
   傾斜などが原因となります。最近では女性にも多く、特に経産婦の方で出産後
   の骨盤のゆるみが残っている場合に現れやすいです。


今回は,、いろいろな『からだのゆがみ』について紹介しました。上記で説明したもの
がすべてではありませんが、比較的良く見るケースを掲載しました。説明でも触れま
したが、それぞれが必ずしも単独で起こっているのではなく、複合的にいくつかが組み
合わさって現れているケースも多くあります。むしろ、単独で起こっていることの方が
少ないぐらいです。

次回からは『骨盤のゆがみの改善方法』 テーマにして解説したいと思います。

☆ご意見やご質問などがありましたら、右下の『Comment』をクリックしてお寄せ下さい。

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