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国家資格者による安心・安全な本格的手技専門施術

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 今回は、 『プルプル二の腕の解消法  リンパマッサージ』 について解説いたします。
 
 私たちのからだの細胞構成、物質移動、物質代謝などには、液体成分(液、リンパ液、組織液、体液、その他)の存在が絶対的に必要となります。からだの中の60パーセントが水分であり、それは細胞の外にも、細胞内にも存在します。
 それらの組織液は浸透圧の作用などにより、ほとんどが毛細血管に再吸収されますが、約10パーセントがリンパ液としてリンパ管に回収されます。特に分子量が大きい脂質やタンパク質などの毛細血管壁を通りにくい物質は、リンパによって運ばれます。また腸から吸収された脂質は血管に入らずに、リンパ管を通るので、食物をとったあとのリンパは牛乳のように白濁した『乳び』と呼ばれる、脂肪滴を多く含むリンパが流れます。

 リンパは、血管とは違い、心臓のような出ポンプを持ちません。リンパ管の周囲の筋肉まどの動きが圧迫力となって、流れをつくります。したがって、流すための作用が少ない場合は、溜まってしまう量が多くなり、浮腫(むくみ)などとして現れます。また脂質を分解や排泄するサイクルがスピードダウンしてしまうと、皮下脂肪の増加が起こりやすくなります。

 『流れる川は、よどまない(濁らない)』 という言葉がありますが、私たちの体の中にある、血液や組織液などの液体成分は、
細胞の構成や、生命維持活動のための物質の運搬、新陳代謝、免疫などさまざまな役目を担っています。それが全身をくまなく
めぐり、常に入れ替わりをしていれば、病気や健康に関する色々なトラブルを回避(遠ざける)することができます。

◇リンパマッサージに用いる施術の基本的手技について
軽擦(けいさつ)    皮膚表面に手指を密着させて、撫でる、さするなどで血液や体液の循環を活発にさせる手技です。
強擦(きょうさつ)   軽擦よりも圧力を強くして、硬結(こうけつ=細胞や組織が硬く変性したもの)を分解させやすくする手技です。
圧迫(あっぱく)    軟部組織(皮膚、筋肉、血管、神経など)を押さえることで、その圧力に対する体の反応を活用して、循環や
              代謝、興奮性や鎮静化を促進する手技です。
揉捏(じゅうねつ)  軟部組織を、もむ、こねる、動かす、などの刺激により、緊張や弛緩(しかん=ゆるむこと)の状況を変化させ,
              血行や老廃物の排出促進、またその他にもさまざまな生体の反応や反射を起こさせる手技です。

 私たちのからだは、腕は腕、足は足というように、パーツごとでは存在せず、全身でひとつの生命体を形成しています
 本来、
 『リンパマッサージは、リンパ液の全身的に円滑な流れを促進させる』 ことが目的ですから、特定な部位のみが対象というのものではなく、全身のバランスをとることが最も望ましいのですが、今回は腕を中心とした施術方法のご紹介ということですので、
そこのところをご理解の上ご覧下さい。

◇リンパマッサージの施術目的
    ①老廃物を流し排出させやすくすること。
    ②脂肪多く含むリンパ液の体外への排出のために循環サイクルのリズムアップをする。
    ③細胞内外の余分な水分の停留をさせない。
 そして、不要な水分や老廃物がそこにとどまる事よりも、流れることの方が素早く適正に行われる健康的なからだを作ることで、
 むくみやお肌のトラブル、体質の健全化、もちろんダイエットにも大きな効果を期待できる施術です。

 もう一度繰り返しますが 『流れる川は、よどまない(濁らない)』 、これは、健康や美容についてもまったく同じことが言えます。
流れの悪くなった体液や、不必要な栄養、老廃物などをからだの中で停滞させることこそが、『よどんだ川』の状態にさせるのです。

それでは、『プルプル二の腕』 を解消のリンパマッサージ(セルフケア方法)の実際についてご説明します。
 
《ご注意》マッサージを安全また効果的に行なっていただくため、次のことにご注意下さい。
  ◇施術を行う際は、できるだけ対象部位や体全体が温まっている状態で行ってください。
  ◇マッサージを行う場合の圧力の程度は、最初のころは、心地よく感じる程度からはじめてください。
  ◇施術部位の組織が柔らかくなり始めたら、少しだけ圧力を強くしますが、あまり力を入れすぎてすると、皮下出血を起こしたり、
   炎症などが出てくることがありますのでご注意下さい。
  ◇マッサージを行う際は、すべりを良くするために、オイル、ジェル、石鹸水などをご使用下さい。
  ◇特に腋窩部への施術の圧力については、徐々に上げてください。腋窩部には腋窩神経が走行しており、その神経は、
   三角筋(肩の丸みの筋肉)の支配神経で、傷つけてしまうと腕を横や上に挙げにくくなることがあります。特にご注意下さい。
  ◇施術の際は、上半身の衣服は脱衣して行います。写真撮影のため、着衣のままで行っておりますことをご了承下さい。
  ◇写真では最初の一部分のみでジェルの使用状態を示していますが、写真撮影上、途中のジェル使用は省略しています。
   実際はすべての動作でジェルを使用してください。石鹸水やオイルの場合でも同じです。
    (湿性の滑材を使用せずに行うと、毛穴や皮膚が摩擦による炎症を起こす場合があります。)

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  ◇施術時間ですが、腕全体を行うのには、15分~20分程度で行うのが適当だと思います。
 
(用意) 椅子に腰掛けて、手を心臓よりも高い位置に挙げて用意します。

1)腋窩(えきか=わきの下)部に対して、軽い軽擦と圧迫をくりかえして、リンパ液の吸収と排出の組織を柔軟にします。
  〔やり方〕 わきの下に手の四指を当て、ゆっくりと後ろから前に向かって円を書くようにさすり、そのあと押さえます。
                       これを約1~2分間、繰り返しながら少し暖かく感じるまで行います。
   ※皮下組織の硬結や循環の停滞している部分があれば、強擦も併せて行います。(以下同様)

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2)次に、手首の上側から肩に向かって、求心性(きゅうしんせい=心臓の方に向かう)の手掌もしくは四指の軽擦を行います。
  〔やり方〕 手先のほうから肩に向かって、心拍数 1回に対して2~3回ぐらいのスピードでさすります。

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3)続いて、手首の下側(手のひらのほう)からわきに向かって求心性の手掌もしくは四指の軽擦を行います。
  〔やり方〕 手先のほうからわきに向かって心拍数 1回に対して2~3回ぐらいのスピードでさすります。

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4)次に、手首の上側から肩に向かって、二指揉捏、四指揉捏、把握揉捏を行います。
  〔やり方〕  二指揉捏(にしじゅうねつ)とは、親指と人差し指の腹の部分を使いもみ、こねる方法です。 
         四指揉捏(ししじゅうねつ)とは、人差し指から小指までの4本の指の腹の部分を使いもみ、こねる方法です。 
         把握揉捏(はあくじゅうねつ)手のひらまたは、親指と四指を使いつまむようにはさみもみ、こねる方法です。
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5)続いて、手首の下側(手のひらのほう)からわきに向かって、、二指揉捏、四指揉捏、把握揉捏を行います。
  〔やり方〕 上記参照のこと 

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6)次に、手の上側、下側ともに求心性の指髁軽擦(しかけいさつ)を行います。
  〔やり方〕 こぶしを握った人差し指から小指までの関節の部分を使って、撫でるさする方法です。手の遠位部(指先のほう)から
      近位部(からだに近いほう)へ向かって求心性に行います。

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7)次に、側胸部(胸の横のあたり)からわきに向けての手掌軽擦を行います。
  〔やり方〕 手のひらを肌に密着させ、横腹から上にさすり挙げように行います。

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8)最後に、2)と3)で行った腕全体の軽擦をしたのち、1)で行った腋窩のリンパに対しての軽擦と圧迫を再び行って終了します。
  〔やり方〕 1)2)3)を参照のこと

  どうですか、理解できましたでしょうか?リンパマッサージは、前回の脂肪のマッサージよりも神経や血管への圧をかける事が多いので、 くれぐれも粗暴な施術とならないように、十分に気をつけて行ってください。またご自分のからだに対して行うことを前提としてご紹介しています。どんなに親切心であっても、有資格者でない方は、自分以外の他の人への施術は絶対に行わないで下さい。自分に対して行う場合は、痛みや違和感など、自分自身で感じることができますので、ちからの加減もわかりやすく、自己責任として行えますが、他の人への施術行為は、医療法上禁止されており、法的にも処罰の対象となりますまた、人間関係のトラブルの原因となる場合もあります。上記を十分なご理解の上ご活用いただければ幸いです。

   シリーズで 『プルプル二の腕の解消法』を掲載してまいりましたが、お役に立てましたでしょうか。
『二の腕を細くする』ということは、単純に痩せると考えるのではなく、
1)筋肉の引き締めと適正な食事による、体質体型の改善。
2)脂肪の分解とエネルギーとしての燃焼、また体外への排出。
3)血液、体液の流れを促進して、停留を解消し老廃物の除去を促進する。
ということを、上手に実践していただければと思います。

食事の減量だけでは、細くなっても、たるみやシワがでてきますよ。 綺麗に美しく、引き締まっていただきたいと願っています。
                                              ガンバレ~!

                                         ◎ご意見やご質問は、右下の『Comment』をクリックしてお寄せ下さい。

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